不意に思いついたデッキについて。



 思いつきのキッカケとなったリストはこちら。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=86702



 オーソドックスなボロスでも、アタルカの命令を追加したナヤでもない、ジャンドカラーのバーンである。三枚投入されたタシグルに惹かれ、新しいモダンのデッキを考えていた自分はすぐさまこれを自分なりに調整しようと思い立った。以下はその調整過程。



◎タシグルを使い倒そう

 勿論最初にそう思った。火力を思う存分に叩きつけ、それを糧にタシグルを着地。その能力を持って役目を終えたはずの火力を回収してトドメをさす。実に バーンらしくない悠長さ 夢のある勝ち方である。

 この考えを最大限生かすために何が必要か? さらなる火力だ。ゴブリンの先達も僧院の速槍もタシグルの能力で墓地に落ちようものなら殺意すら覚えてしまう。つまり、不要なのだ。



Creatures 7


4 Eidolon of the Great Revel
3 Tasigur, the Golden Fang

Lands 21

3 Mountain
1 Arid Mesa
1 Blackcleave Cliffs
3 Blood Crypt
4 Bloodstained Mire
2 Copperline Gorge
3 Stomping Ground
4 Wooded Foothills

Spells 32

4 Atarka’s Command
4 Lightning Bolt
4 Searing Blaze
4 Bump in the Night
4 Lava Spike
4 Rift Bolt
3 Forked bolt
3 Flames of the Blood Hand
2 Searing Blood


 灼熱の血は戦果が安定しているとは言い難いが、親和のような不利なマッチアップで輝くカードなので採用した。二股の稲妻の採用も含め、親和やエルフカンパニーのようなデッキに対する殺意が随分高まった。


 殺意だけでは何もできなかった。


 灼熱の血が役に立たないマッチアップで、タシグルによってうっかり回収されてしまうのはまだいい。そもそもタシグルの能力自体が悠長でテンポが悪すぎるのも覚悟はしていた。

 問題は二股の稲妻と血の手の炎にあった。前者は一点でも多くのライフを削りたい場面で実に弱々しいカードで、特に対双子戦ではあまりに無力過ぎた。血の手の炎は避けようがない確率の揺れがあったにせよ、土地一枚でもキープするときはキープするこのデッキではどうしても手札で腐る場面が多かった。

 何か代わりの火力を見つける必要がある。そうなると頭蓋割り辺りが当然候補になるのだが、この時、実に余計なことを思いついた自分がいた。





◎やっぱり白は最高だぜ!


Creatures 7


4 Eidolon of the Great Revel
3 Tasigur, the Golden Fang

Lands 21

2 Mountain
1 Arid Mesa
1 Blackcleave Cliffs
2 Blood Crypt
4 Bloodstained Mire
2 Copperline Gorge
3 Stomping Ground
2 Sacred Foundry
4 Wooded Foothills

Spells 32

4 Atarka’s Command
4 Lightning Bolt
4 Searing Blaze
4 Bump in the Night
4 Lava Spike
4 Rift Bolt
4 Boros Charm
2 Forked bolt
2 Shard Volley


 見ての通り正気の沙汰ではない。マナ基盤なんて関係ねぇ、と言わんばかりに色拘束の厳しい構成である。実際に回してみるとどう頑張っても白マナを用意しながら緑のダブルシンボルの安定供給が不可能なので、タシグルは弱いアンコウになってしまう場面が多々あった。本末転倒どころの騒ぎではない。殺意だけでは何も解決しないと悟ったのは難だったんだろうか。

 当然解体の憂き目に遭うのだが、せっかくなので命令という便利スペルのせいで発生したタシグルの武勇伝(?)をここに書き連ねておく。


・こちらの手札二枚でタシグルパンチ→アタコマ3点+1/1修正モード&ボロチャ二段攻撃モード→13点で勝ち。その発想は無かった、とは相手の弁。確かに火力2枚でも普通は生き残る場面だった。

・相手の6/7のタルモゴイフがパンチ→タシグルでブロック→アタコマ3点+追加セットランド→焼尽の猛火上陸達成→相手はクロックを失いつつ6点のダメージを受けて瀕死→2ターン後にこちらが火力を引いて死亡。


 他にも命令のせいでタシグルが炙り焼きから生き残って相手のテンポとカードアドバンテージを奪ったり、シガルダを一方的に討ち取ったりと色々あった。事故を嘆きつつマナ基盤を見直し、時たま大活躍するタシグルに心を癒され、結果として解体するまでに三日かかった。ただの暇つぶしともいう。

 ……マナの合流点のことを思い出さなくて本当に良かった。





◎そして首飾りへ……

 思考が変な場所に行ったままだとまたくだらない結論が出てしまうのは自明の利なので、無事に四色バーンを解体した後はとりあえず元となったリストの通りにデッキを組んで回すことにした。

 そして一人回しをすること数十分。かつてボロスバーンを使っていたことがある経験が、ある事実を導き出した。

 すなわち、ゴブリンor速槍→1マナ3点火力二枚→同左という実質3キルの動きをしやすいという事実。夜の衝突という黒い溶岩の撃ち込みが、速槍の果敢や最序盤の動きの潤滑油としてこれ以上ない必須パーツである、ということに気がついたのだ。白ではなく黒を選ぶ理由に、これ以上のものがあるのだろか。しかもタルキール龍記伝には自傷疵という便利なサイドボードカードもある。



 つまり、タシグルはたまに役に立つ飾りに過ぎなかったのだ。



Creatures 14

4 Goblin Guide
4 Monastery Swiftspear
4 Eidolon of the Great Revel
2 Grim Lavamancer

Lands 21

3 Mountain
2 Arid Mesa
1 Blackcleave Cliffs
2 Blood Crypt
4 Bloodstained Mire
2 Copperline Gorge
3 Stomping Ground
4 Wooded Foothills

Spells 25

4 Lightning Bolt
4 Bump in the Night
4 Lava Spike
4 Rift Bolt
3 Atarka’s Command
2 Shard Volley
2 Forked Bolt
2 Searing Blaze



 まだあまり実戦をこなしたわけではないが、中々悪くない手ごたえを感じることが出来た。普通のバーンより軽い構成なので、特に土地が二枚で詰まった時のストレスが少ない。しばらくモダンはこのデッキを調整すればいいんじゃないかと本気で思っている。その内、細かい変更やサイドボードについて書く予定。




以上。オリジンが楽しみです(小並感)。

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